直木賞宝島あらすじストーリー!候補作2019年・2018年・2017年も

直木賞を受賞した「宝島」のあらすじ・ストーリーをご紹介!2019年1月発表の第160回2018年下半期の候補作・2018年7月発表の第159回2018年上半期の候補作・2018年1月発表の第158回2017年下半期の候補作もご紹介。直木賞を受賞した「宝島」の著者やあらすじ・ストーリーも調査!

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直木賞「宝島」の著者真藤順丈のプロフィール!結婚は?

2019年1月19日。

真藤順丈さんが、「宝島」で第160回直木三十五賞を受賞されましたね。真藤順丈さんとはどんな作家さんなのでしょうか?

名前:真藤順丈(しんどう じゅんじょう)

出身地:東京都

生年月日:1977年生まれ

職業:小説家

デビュー作:地図男(2008年)

真藤順丈さんの出身大学は分からなかったのですが、国文学部の卒業のようです。大学時代には、自主映画やWEBコンテンツを制作する”創作集団”を結成したのだそうです。映画製作に携わりながら小説を書いていたのだとか。

その後、小説に専念するようになって、長編小説や短編小説を書いて、計10作品を投稿するも、落選。どんな作家さんにもこのように苦しい時代があるのでしょうね。

30歳になったときに、真藤順丈さんは一念発起したのだそうです。「1年間で毎月1作を各新人賞に応募して、すべてダメなら小説家の道はあきらめる」と決意したそうです。生活を切り詰めて執筆に臨んだそうですよ。その結果、4作品が受賞!

素晴らしいです!!

真藤順丈さんはご結婚されていて、直木賞受賞作「宝島」の執筆中に、2番目のお子さんが生まれたのだそうです!

直木賞「宝島」の著者真藤順丈は多才な小説家!

真藤順丈さんの作品は「ホラー」「ミステリー」「SF」「アウトロー小説」と、ジャンルにとらわれない作品のようです。専門というか得意ジャンルというか、作家さんは「ミステリー作家」「ホラー作家」とか呼ばれたりしますよね。真藤順丈さんの場合はそれが当てはまらないわけです。

「1年間で毎月1作を各新人賞に応募して、すべてダメなら小説家の道はあきらめる」と決意したあと、もしかしたら、ジャンルに固執せず「とにかく書く!」という感じで臨んだのかもしれませんね。毎月1作となると、このジャンルは得意、あのジャンルは苦手、など言ってられない状況になるのかもしれませんが。

多才な作家さんなのですね。

直木賞「宝島」のあらすじ・ストーリーは?

※ネタバレを含みます。

>>宝島 [ 真藤 順丈 ]

「宝島」のタイトルから、子供向けの海洋冒険小説をイメージしてしまう方も多いのではないでしょうか?古典作品と同じタイトルですが、最初から「宝島」というタイトルではなく、作品が完成した後につけられたのだそうです。

担当編集者の方の一声で「宝島」と決定したそうですよ。シンプルさと力強さが気に入っていると語られていたそうです。

第二次世界大戦後の沖縄を舞台に、コザ暴動に至るまでの若者たちの青春を活写した、叙事詩的長編作品です。

内容は「沖縄の宝とは何か、物語の主題に触れている題名でそのものズバリ」なのだ、と言われていたそうです。

重苦しい沖縄の戦後史の中に、沖縄の人たちの突き抜けた明るさ、強さ、ユーモアが浮かび上がらせる作品。この「宝島」は7年かけて書き上げたそうで、東京都出身の真藤順丈さんが沖縄言葉で書かれています。

アメリカ統治下にあった沖縄。アメリカの基地に潜入し物資を盗む義賊、戦果アギヤー、キャンプカデナ潜入後行方不明になったコザの英雄オンちゃんと親友のグスク、弟のレイ、恋人のヤマコ。それぞれの道に進んだ3人は個々にオンちゃんの行方を探し、物語のキーマン混血の孤児ウタと出会う。

真藤順丈さんはこの「宝島」を「とんでもないものに触れられる小説」だと語っているそうで、若い人にも読んでもらいたいそうです。

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直木賞「宝島」の著者真藤順丈の過去の作品は?

真藤順丈さんの過去の作品ですが、前述の受賞した4作品をご紹介します。

「地図男」 第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞(2008年9月)

>>地図男 /メディアファクトリ-/真藤順丈 / 真藤順丈 /

「庵堂三兄弟の聖戦」 第15回日本ホラー小説大賞(2008年10月)

>>庵堂三兄弟の聖職 (角川ホラー文庫) [ 真藤 順丈 ]

「東京ヴァンパイア・ファイナンス」 第15回電撃小説多少銀賞(2008年)

>>東京ヴァンパイア・ファイナンス【電子書籍】[ 真藤 順丈 ]

「RANK」 第3回ポプラ社小説大賞特別賞(2008年)

>>RANK (ポプラ文庫) (文庫) / 真藤順丈/〔著〕

「宝島」は2018年に、第9回山田風太郎賞を受賞されていて、今回(2019年)に、第160回直木三十五賞を受賞されています。

直木賞候補作品2018下半期(第160回)

第160回直木賞の候補作品をご紹介します。

受賞した「宝島」 真藤順丈(講談社)

英雄を失った島に、新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた幼馴染み、グスク、レイ、ヤマコ。彼らは警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった−。

「童の神」 今村翔吾(角川春樹事務所)

平安時代。鬼、土蜘蛛、山姥などと呼ばれ、京人から蔑まれていた「童」たち。一方、父と故郷を奪った京人に復讐を誓った越後生まれの桜暁丸は、様々な出逢いを経て、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが…。

>>童の神 [ 今村翔吾 ]

「信長の原理」 垣根涼介(KADOKAWA)

蟻を用いた試みにより、信長は「ある原理」を確信し、秘かに危惧する。やがて案の定、織田家を裏切る者が続出し始め…。信長の内面と「本能寺の変」の真実を抉り出す。

>>信長の原理 [ 垣根 涼介 ]

「ベルリンは晴れているか」 深緑野分(筑摩書房)

1945年7月、4カ国統治下のベルリン。米国の兵員食堂で働くドイツ人少女アウグステは、恩人の男の不審な死を知り、彼の甥に訃報を伝えるため旅立つ。しかし、なぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり…。

>>ベルリンは晴れているか (単行本) [ 深緑 野分 ]

「熱帯」 森見登美彦(文藝春秋)

沈黙読書会で見かけた奇妙な本「熱帯」。それは、どうしても「読み終えられない本」だった−。結末を求めて悶えるメンバーが集結し、世紀の謎に挑む!

>>熱帯 [ 森見 登美彦 ]

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直木賞候補作品2018上半期(第159回)

受賞した「ファーストラヴ」 島本理生(文藝春秋)

夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。

環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?
臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。

>>ファーストラヴ [ 島本 理生 ]

「破滅の王」 上田早夕里(双葉社)

1943年6月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。

上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本敏明は、日本総領事館から呼び出しを受け、総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐と面会する。宮本はふたりから重要機密文書の精査を依頼されるが、その内容は驚くべきものであった。「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の新種の細菌兵器の詳細であり、しかも論文は、途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。

宮本は治療薬の製造を依頼されるものの、それは取りも直さず、自らの手でその細菌兵器を完成させるということを意味していた――。

>>破滅の王 [ 上田早夕里 ]

「宇喜多の楽土」 木下昌輝(文藝春秋)

心優しきリーダーの選択とは…。秀吉の寵愛を受けた俊才・宇喜多秀家。父・直家の跡を継ぎ、関ケ原に出陣し、戦い、負け、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く長編小説。

>>宇喜多の楽土 [ 木下 昌輝 ]

「じっと手を見る」 窪美澄(幻冬舎)

富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。

老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。

>>じっと手を見る [ 窪美澄 ]

「傍流の記者」 本城雅人(新潮社)

格好つけるな。噓をつくな。強がるな。おまえも本当は、部長になりたいんだろう? 優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。生き残っているのは得意分野が違う五人の男。部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?

>>傍流の記者 [ 本城 雅人 ]

「未来」 湊かなえ(双葉社)

ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという…。『告白』から10年。湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!

>>未来 [ 湊かなえ ]

直木賞候補作品2017下半期(第158回)

受賞した「銀河鉄道の父」 門井慶喜

宮沢賢治は祖父の代から続く富裕な質屋に生まれた。家を継ぐべき長男だったが、賢治は学問の道を進み、理想を求め、創作に情熱を注いだ。勤勉、優秀な商人であり、地元の熱心な篤志家でもあった父・政次郎は、この息子にどう接するべきか、苦悩した―。

生涯夢を追い続けた賢治と、父でありすぎた父政次郎との対立と慈愛の月日。

>>銀河鉄道の父 [ 門井 慶喜 ]

「くちなし」 彩瀬まる

別れた愛人の左腕と暮らす。運命の相手の身体には、自分にだけ見える花が咲く。獣になった女は、愛する者を頭から食らう。繊細に紡がれる、七編の傑作短編集。

>>くちなし [ 彩瀬 まる ]

「彼方の友へ」 伊吹有喜

平成の老人施設でまどろむ佐倉波津子に、赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった。昭和初期から現在へ。雑誌の附録に秘められた想いとは―。

>>彼方の友へ [ 伊吹有喜 ]

「火定」 澤田瞳子

パンデミックによって浮かび上がる、人間の光と闇。これほどの絶望に、人は立ち向かえるのか。

時は天平、若き官人である蜂田名代は、光明皇后の兄・藤原四子(武智麻呂、房前、宇合、麻呂)によって設立された施薬院の仕事に嫌気が差していた。ある日、同輩に連れられて出かけた新羅到来物の市で、房前の家令・猪名部諸男に出会う。施薬院への悪態をつき、医師への憎しみをあらわにする諸男に対して反感を持つ名代だったが、高熱に倒れた遣新羅使の男の面倒をみると連れ帰った行為に興味も抱く。

そんな中、施薬院では、ひどい高熱が数日続いたあと、突如熱が下がるという不思議な病が次々と発生。医師である綱手は首をかしげるが、施薬院から早く逃げ出したい名代は気にも留めない。

だが、それこそが都を阿鼻叫喚の事態へと陥らせた、”疫神”豌豆瘡(天然痘)の前兆だったのだ。病の蔓延を食い止めようとする医師たちと、偽りの神を祀り上げて混乱に乗じる者たち――。疫病の流行、政治・医療不信、偽神による詐欺……絶望的な状況で露わになる人間の「業」を圧倒的筆力で描き切った歴史長編。

>>火定 [ 澤田瞳子 ]

「ふたご」 藤崎彩織

彼は、わたしの人生の破壊者であり、創造者だった。異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。SEKAI NO OWARI Saori、初小説!

>>ふたご [ 藤崎 彩織 ]

直木賞宝島あらすじストーリー!候補作2019年・2018年・2017年も のまとめ

直木賞宝島あらすじストーリー!候補作2019年・2018年・2017年も についてまとめました。

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