直木賞とは芥川賞とは何か?由来や違い、両方受賞した人はいるか?直木賞とは何か?そして芥川賞とは何か?名前はよく聞くものの、意外と漠然としか知らないものではないでしょうか?名前の由来やそれぞれの賞の違いはどんなところか、両方受賞した人がいるか調べてみました!
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直木賞と芥川賞の違いは何?
「直木賞」「芥川賞」の発表は、ノミネートの時点から毎年大きなニュースになりますね。どちらも文学作品に贈られる賞として知られています。芸能人の中にも、受賞者がいますね。
最近では「芥川賞」はお笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが記憶に新しいところではないでしょうか?過去には元東京都知事の石原慎太郎さんがいます。
「直木賞」では、元東京都知事の青島幸男さんんが受賞していますね。
直木賞を受賞した作品、芥川賞を受賞した作家、などと聞くと「すごいんだ」と分かってはいるものの、直木賞と芥川賞の違いは何か?となると、意外と、漠然としか知らないかたも多いかもしれません。個人的にはこの時期に「直木賞」や「芥川賞」のニュースを見ると、「どっちが、どっちだったけ?」となってしまいます(苦笑)。直木賞とは何か?芥川賞とは何か?違いや由来も調べてみました。
直木賞と芥川賞の違い!大衆文学とは?
直木賞とは?
直木賞と呼ばれているこの賞は、正式名称が「直木三十五賞」というそうです。
小説家の直木三十五(なおきさんじゅうご・明治24年~昭和9年)は、日本絵を代表する小説家でもあり、脚本家、映画監督でもあったそうです。主に「大衆小説」と言われる作品を残していますが、「大衆小説」というのはどんなものでしょうか?
「大衆小説」とは、芸術性よりも娯楽性に重きを置いている小説の総称、ということです。
このことから、直木賞では、選考対象が「大衆小説作品」となっているのだそうです。
直木賞と芥川賞の違い!純文学とは?
芥川賞とは?
芥川賞と呼ばれているこの賞は、正式名称が「芥川龍之介賞」というそうです。
日本を代表する作家・芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ・明治25年~昭和2年)は、多くの作品が「純文学」といわれるものでしたが、「純文学」とはどんなものでしょうか?
「純文学」とは、娯楽性よりも芸術性に重きを置いている小説の総称、ということです。
このことから、芥川賞では、選考対象が「純文学作品」となっているのだそうです。
直木賞と芥川賞の違いとは?
<ジャンル>
前述のように、選考対象となる作品のジャンルが違います。
直木賞は「大衆小説作品」
芥川賞は「純文学作品」
となっています。
<キャリア>
直木賞は、創設当時の対象は「無名もしくは新進作家の大衆文芸」だったそうです。
時代の流れとともに新人が受賞することが難しくなったようで、現在の対象は「中堅作家の作品」となっているそうです。
芥川賞は、対象が「無名あるいは新人作家」となっていて、若手作家が受賞することが多いのだそうです。
もともとは、どちらも新人作家が対象だったのですね。
<作品の長さ>
直木賞は「短編作品」「中編作品」「長編作品」が対象となっていて、
芥川賞は「「短編作品」「中編作品」が対象となっているそうです。
直木賞と芥川賞は同時制定だった!創設者は誰?
こちらも意外と知らないかもしれませんね。
直木賞と芥川賞は、同時制定されているそうです。
文藝春秋社社長の菊池寛(きくちかん)さんが、昭和10年(1935年)に、直木賞と芥川賞を創設されたそうです。
直木賞と芥川賞の名前の由来は?
直木賞と芥川賞は人の名前が賞の名前になっていますよね。なぜ二人の作家の名前が賞の名前になったのか、由来を調べてみました。
菊池寛(きくちかん)さんが、文藝春秋を創刊したのが大正13年(1924年)だそうです。
そのとき以来、芥川龍之介さんは毎号巻頭作品を掲載していたそうで、直木三十五さんは文壇ゴシップを寄せていたそうです。
この二人は、「文藝春秋」の発展に大きく寄与したことから、二人の作家の名前を冠とした賞を創設するに至った、のだそうですよ。
直木賞と芥川賞の選考会っていつ?
直木賞と芥川賞の選考時期ですが、毎年、同じ時期に行なわれます。
どちらも上半期と下半期の年2回で、上半期は7月、下半期は1月に選考会が行なわれます。
直木賞と芥川賞はどちらが格上?
現在は直木賞が「中堅作家」を対象としていて、芥川賞が新人を対象としているためか、直木賞の方が格上と言われがちなのだそうです。ですがそもそも、選考基準が異なっているので、どちらが格上などというのはないともいえます。
毎年たくさんの作品が世に送り出される中から、候補に挙がるだけでも難しいことですよね。
直木賞と芥川賞を両方受賞した人は?
直木賞も芥川賞も権威ある賞ですが、両方受賞した人はいるのでしょうか?選考基準が違うので、同時に両方受賞、というのは考えられませんよね。個人的には、時期がずれたら、両方受賞できるのでは?と思ったりしてしまいます。新人の時に純文学作品を書いていて芥川賞を受賞できたとして、中堅になって大衆小説を書いていたら直木賞を受賞できたり、するのでは?と思ってしまいますが・・・。
直木賞と芥川賞は毎年同じ時期に選考会が行なわれますが、このとき、両方の賞に、候補として作品が選ばれることもあるようです。ですが、どちらかで受賞が決まった場合は、もうひとつの賞の選考から除外されるのだそうです。
さらに、どちらかの賞を受賞すると、それ以降は、その作家の作品はどちらの候補からも除外されてしまうのだそうです。
どちらかの賞を受賞したら、新人でも中堅でもなく、一流の作家という扱いになるから、ということだそうです。
そのため、直木賞と芥川賞の両方受賞はありえない、ということになっています。直木賞と芥川賞は「一流作家への登竜門」的な感じで、どちらの門をくぐって一流へと進むのか、という感じでしょうか。
ですが、過去に4度、両方の賞に候補として作品が選ばれたことはあったようです。
第21回 昭和24年(1949年) 「桑門の街」中村八郎
第25回 昭和26年(1951年) 「デスマスク」柴田錬三郎
第37回 昭和32年(1957年)「魔法瓶」相見とし子
第39回 昭和33年(1958年)「水の壁」北川荘平
両方の候補として作品に選ばれたということは、ジャンルや作品の長さはどうだったのでしょうね。
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが「火花」で芥川賞を受賞したときに、疑問の声が出ていました。「火花」を読んだ一般の人たちが、「芥川賞?純文学じゃないんじゃない?」という疑問の声でした。
大衆小説か純文学かは、審査する側に判断をゆだねられるのということなのでしょうね。
直木賞とは芥川賞とは何か?由来や違い、両方受賞した人はいるか調査!のまとめ
直木賞とは芥川賞とは何か?由来や違い、両方受賞した人はいるか調査!についてまとめました。
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